今後の景気と転職市場の動向は?ミドル世代にも転職のチャンスはある?
エン・ジャパン株式会社が、転職コンサルタントを対象に、2023年ミドルの求人動向に関するアンケートを実施した結果、80%近くのコンサルタントが、35歳以上の人を対象とした求人が増えるだろうと回答しました。その理由としては、若手の人材が不足しているためというものが最多でした。景気回復の兆しが見えてきたためという回答もありましたが、2021年のアンケート調査の結果と比べると、39ポイント減っています。
一方、35歳以上の人材の求人は増えないと思うと回答したコンサルタントも約20%おり、理由として最も多かったのが、景気の回復の兆しが見えないためでした。若手の採用難が緩和されつつあるという回答もありましたが、2021年のアンケートと比べると27ポイント減ったとのことです。
ミドルの求人も回復する可能性はあるものの、やはり有利なのは、ポテンシャルのある若手の人材です。20代~30代前半の若手層の転職市場は、コロナ禍でも活況です。
業種で言うと、以前として需要が高いのが、IT・インターネット関係の人材です。
厚生労働省が発表した、令和4年10月分の「一般職業紹介状況」でも、ITエンジニアの新規有効求人倍率は、2021年4月以来、回復していて2022年10月には、3.6倍となりました。
多くの企業で、DXを導入しているため、IT関係の技術者の需要増えています。サイバー攻撃が複雑化するにつれて、セキュリティエンジニアも、ますます必要とされています。こうした背景から、IT分野で経験を積んだミドル世代には、まだまだ有利な転職をするチャンスがあると言えるでしょう。